失敗の経験も必要
こんにちは、一生と言います。
今回ご紹介する章は、
枝廣淳子さんの
「レジリエンスとは何か」
第4章:折れない子供を育てる ~ 家庭で高めるレジリエンス
です。
子供には、心の強い子に育ってほしいですよね。
人生は、全て自分の思い通りに行く人はほんのわずかでしょう。
つまり、誰でも
- 壁にぶつかる
- 嫌な経験をする
ことがあります。
これを避けるのは難しいですよね。
そのため、今大事なのは
レジリエンス
です。
レジリエンスとは、
何かあってもまた立ち直れる力
出典:「レジリエンスとは何か」より
のことです。
心の強い子 = 辛いことがあっても人より早く立ち直れる子
ということです。
この章では、
心の強い人に育てるのに考えること
について書かれています。
本章では、メインは子どもですが、
後輩や部下を育てる時にも使えると思いました。
それではよろしくお願いします。
こんな人にオススメ!!
- お子さんを心の強い子に育てたいと思っている人
- メンタルの弱い後輩がいる人
- お子さんや守ってあげたい後輩・部下がいる人
「あなたはできる」とちゃんと伝えてあげよう
心の強さには、
自己肯定感・自尊感情
出典:「レジリエンスとは何か」より
は大事です。
今の自分を肯定できない・今の自分はダメ
と思っていては自分で立ち直ることは難しいです。
そのためにも、
「前向きな自己イメージ」を持てるような声がけや接し方
出典:「レジリエンスとは何か」より
をしましょう。
「あなたはできる」「大丈夫」
とちゃんと伝えてあげましょう。
しかし、ただ肯定してあげるだけではいけません。
ちゃんとした根拠が必要です。
そのため、
- 理由があるなら、「〇〇だから大丈夫」
- 理由がないなら、「全部がダメはわけではない」
というようなことを伝えてあげましょう。
心の強くない人によくありますが、
一つの失敗で自分の全てを否定しまうことが多い
です。
あなたの声かけで、その考えをなくしてあげましょう。
自尊心こそ、全ての行動の基礎である
出典:「レジリエンスとは何か」より
「自分は大丈夫」と思えることが、
自分を立ち直らせてくれるということですね。
正しい叱り方
叱る時は、
具体的に何がいけないのかを伝えて叱る
出典:「レジリエンスとは何か」より
ようにしましょう。
子供や後輩が悪いことをした時、あなたはどのように叱っていますか?
私は、年下を叱るのが本当に苦手です。
うまく叱れないどころか、叱りません。
それは良くないですよね。
本書では、子供を叱るときに気をつけるべきポイントとして、
「叱る強さが適切か」・「子どもすべてを否定するような悲観的なパターンで叱らないこと」
と書かれています。
強く言いすぎては、相手は内容なんて入ってきません。
それに、全てを否定されては立ち直りようがありません。
何のために叱るでしょうか?
- 相手に直してほしい
- 同じ間違いをしないようにしてほしい
からですよね。
相手を沈めたい訳ではありません。
つまり、
できるだけ具体的で一時的な原因を叱るようにする
出典:「レジリエンスとは何か」より
ということです。
あくまでいけなかったのは「今の一つの行動」ということです。
なので、叱るのもその部分のみにしましょう。
人格や性格を否定してはいけません。
叱るのに大事なことは、
本人が治せることを治そうと思えるほどの強さで叱る
ということです。
失敗することもレジリエンスには大事
強い心には、
失敗すること
出典:「レジリエンスとは何か」より
も大事です。
自分の子供や後輩には、自分と同じ失敗をして欲しくない
そう思いますよね ?
しかしだからと言って、そうならないため自分が先回りしてやってしまっていませんか?
強い心を手に入れるには、
その機会を経験することも大事
なのです。
なぜなら、
経験しないと気づけない失敗もたくさんある
からです。
失敗することで気づけるのなら、
自分が見てあげられるときに経験させてあげましょう。
心を強くするために必要なのは、
レジリエンス:立ち直る力
です。
それは、
立ち直ったという経験から鍛えられるもの
なのです。
その経験をあなたの方から奪うのではなく。
あなたが見てあげられるうちに経験させてあげましょう。
レジリエンス ≠ 我慢強い
心の強い子 = 我慢強い子
と思っていませんか?
確かに、心の強い人は我慢強いかもしれません。
しかしだからと言って、
いじめが起きる環境をそのままにして、本人のめげない強さを培うこと
出典:「レジリエンスとは何か」より
ではありません。
立ち直る力があるからいじめられても大丈夫
なんて考えては絶対いけません。
心が強ければ、根本の問題を解決しなくても大丈夫ではない
のです。
どんなに心が強くても、辛いことがずっと続くと思うと
弱くなってしまうかもしれませんよね。
レジリエンスは、
下がった心を戻してくれる力
です。
つまり、
一度下がるのも事実
なのです。
問題が解決することで下がらないのなら、解決することも考えましょう。
レジリエンスは、
どうしても避けられない辛いことの時だけ使われるのが理想
なのです。
下がらなければ、立ち直る必要もないですからね。
本人のレジリエンスに任せた解決方法では、真の問題解決にはなりません
奥付
題名:「レジリエンスとは何か」
発行日:2015年03月26日発行
著者:枝廣淳子
出典「レジリエンスとは何か」より
まとめ
今回は、
人の心を強くするには
についての本を紹介させていただきました。
お子さんや後輩・部下の心を強くしてあげたい
そう思うことありますよね。
しかし、自分の心ならまだしも、人の心を強くするのは大変です。
大事なのは、
- 自己肯定感を持つこと
- 正しく叱ってあげること
- 失敗も経験させてあげること
などです。
可愛いお子さんや後輩を育ててあげたい
そのために、自分が守ってあげるのもわかりますが、それでは本人の心は鍛えられません。
鍛えるには経験が必要です。
筋トレなどと同じですよね。
何度も経験することで、強くなるのです。
そのためにも、失敗も経験させたあげましょう。
守ってあげたいと思ってくれる人がいるうちに経験させてあげた方が
ずっとその人のためになります。
この本では、他に
「折れない暮らしをつくる考え方」や「折れない人生を作る考え方」
についてなどが書かれています。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
また、レジリエンスに関しては、
レジリエンスとは立ち直る力
でも紹介しています。
読んでいただけたら幸いです
本は、人の知識の宝庫です。
一冊の本を全て取り入れるのは大変です。
そのため、何か一つでも自分に取り入れてみましょう。
それだけで、自分の成長が見え、とても楽しいですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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