平均値からのバラツキもちゃんと見よう
こんにちは、一生と言います。
今回ご紹介する章は、
深沢真太郎さんの
「仕事で数字を使うって、こういうことです。
第2章:ビッグデータ時代に必要な数的感覚を持っていますか?」
です。
現代では、「ビッグデータ」という言葉をよく聞くようになり、統計学を使い、数字で分析・予測することが多くなってきています。
つまり、勘や想像での「予想」でなく、数字を使った論理的な「予測」をするということですね。
そして、その統計学では
平均値・最頻値・中央値・標準偏差
などいろんな値が出てきます。
それではみなさん、平均の意味わかりますか?
平均点・平均身長など、世の中では「平均」という言葉をよく聞きます。
私は、なんとなく「全体の真ん中あたりのこと」というくらいに思っていました。
そこより高ければ半分より上、低ければ半分より下と
しかし、私の考えは間違っていないけれど、当たってもいませんでした。
この本は、ビジネスで使う数字をわかりやすく教えてくれます。
その中でもこの章は、
本当の平均
についてです。
数字は一つの回答を教えてくれます。
しかし、私のように当たっていない考え方で使っていたら、間違った分析・予測をしてしまうこともあります。
なので、正しい使い方を学びましょう。
必要なのは、計算ではなく知識です。
今わからないなら、知れば良いのです。
それではよろしくお願いします。
こんな人にオススメ!!
- 統計から予測をしようと考えている人
- 勘や経験のみを頼りにしている人
平均当たりが1番多いわけではない
平均値 = 合計 ÷ 件数
平均はこちらで出すことができます。
合計は、データ全てを足すだけ・件数もデータの件数を数えるだけ
そのため、難しい計算はありません。
電卓があれば出せますね。
なので、分析の時によく使われます。
しかし、ただ平均値を出すだけでは、分析には不十分です。
つまり、
平均値を計算できることが平均を理解できることではない
ということです。
”数値”だけ見せられても、私たちは何も把握できていない
平均値だけで何かを判断することはとても危険である
出典:仕事で数字を使うって、こういうことです。より
平均値が全く意味を持たないということではないですよ。
そのデータの傾向も一緒に見ましょう。
平均値からのバラつきを調べる
先程、平均値だけで判断するのは危険だと言いました。
判断できないなら平均値を出す意味なんでないじゃん!
そのような言葉が出てきそうですね。
では、平均値をどう使えば良いでしょうか?
標準偏差という指標を使います。
標準偏差とは、
平均を基準にした時、データ全体にどれくらい”バラツキ”があるのかを示す指標
出典:仕事で数字を使うって、こういうことです。より
言葉にするとなかなか難しく見えてしまいますね。
簡単にいうと、
データ一つ一つが平均値からどのくらい離れているか
ということです。
データ – 平均値 で一つ一つの離れている距離が分かりますね
ここで重要なのは、
どのくらい離れているか
という点です。
一応公式を載せましたが、実際にはExcelやGoogleスプレッドシートで
STDEVP
という関数があります。
標準偏差の「standard deviation」と母集団の「population」から
STDEVPだと思います。
ちなみに、「母集団」とは全体のことです。
こちらを使えば、データを入れるだけですぐに標準偏差を出せるので、表計算ソフトを使って求めましょう。
大事なのは、標準偏差は平均値からのバラツキを見ているということです。
標準偏差から裏を見る
先程、標準偏差は平均値からのバラツキだと言いました。
つまり、標準偏差の値が
大きければ、データは平均値から離れている傾向にある
小さければ、データは平均値から離れていない傾向にある
ということです。
ここから裏を見て仮説を立てるのです。
標準偏差が小さいということは、データも平均値に集中しているので、
そこからデータが増えても減っても平均値は変化しない可能性が高い
です。
また、標準偏差が大きいということは、データにバラツキが大きため、
データ数が変わることによって、平均値が大きく変わる可能性がある
ということです
どちらが良いのかは仕事の内容や状況によって変わりますね。
そこの判断は、現状把握と一緒に判断しましょう。
まとめ
今回は、「平均値のみで判断するのは危険」についての本を紹介させていただきました。
近年、AIなどの登場により、とり統計学といくものが重要と思われています。
しかし、データというものはあくまでデータです。
最後に仕事を実際に進めるのは生身の人間です。
出典:仕事で数字を使うって、こういうことです。より
統計とは、そのツールの一つに過ぎません。
そのため、使い方を間違えなければ大きな武器になります。
しかし、間違えれば自分たちが大変なことになる可能性があります。
そうならないためにも、正しい使い方を学びましょう。
この本では、他に「分析とは何か」や「数字のチカラ」についてなどが書かれています。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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