足がサーチ機能にもなる
こんにちは、一生と言います。
今回ご紹介する章は、
です。
はじめに
人が得る情報の八割から九割は視覚に由来する
出典:「目の見えない人は世界をどう見ているのか」より
と言われています。
耳や手からも得ますが、
目が大体になります。
では、その目が見えない人はどうやって動いているのでしょうか?
この章では、
目が見えない人の動き方
について書かれています。
目の前に段差がいる・一緒に走っている人が近くにいる
これらはどうしても視覚でわかることが多いです。
視覚なしでどうやってわかるのかを
一緒に学びましょう。
それではよろしくお願いします。
こんな人にオススメ!!
- 福祉の仕事をする人
- 人に運動を教える人
目の代わりになる場所
目が見えない人にとって、目の代わりの役割をなる場所はどこだと思いますか?
見えないときは手を動かして色々探すから手じゃない?
見えない分聞かないといけないから耳かな
私は”手”だと思いました。
実は、
足
なんです。
見えない世界では、サーチライトの役割を果たすのは、
目ではなく、足なのです。
出典:「目の見えない人は世界をどう見ているのか」より
手や他の場所は何にも当たっていないかも知れません。
しかし、
立っていたり歩いていれば基本的に足は地面についている
状態になります。
当たっている場所の方が
得られる情報が多いですよね。
足から、
- 今下には何があるのか
- 傾いているのか平らなのか
- 力を加えていいのかダメなのか
などいろいろなことを知ることができるのです。
足の裏の感覚がすごく敏感になりそうですね。
つまり、
見えない体の使い方を解く最初の鍵は「足」
出典:「目の見えない人は世界をどう見ているのか」より
です。
見えないからこそ”余裕を持たせておく”
普段歩いているとき、目の見えない人は足で周りをサーチして歩いています。
点字ブロックもありますよね。
また、階段を登るとき降りるときは棒を使って段差を調べます。
使っている方を見ると本当にすごいって思います。
自分にはできる気がしません。
このように、
自分から動いているときは足と道具を使ってサーチしている
のです。
では、自分から動いていなときはどうしていると思いますか?
自分から動いていないときってどういうこと?
自分が動いていないんだから問題ないんじゃないの?
と思いましたか?
例えば、電車やバスに乗っているときなどです。
みなさんご存知だと思いますが、電車やバスは揺れないように運転してくれています。
でも、
絶対急ブレーキがないとは言えない
ですよね。
急に前を何かが通ればブレーキをかけます。
そのために、吊り革や自分を支える棒があります。
しかし、
電車が混んでいれば吊り革や棒を探すのも困難になる
こともあります。
棒や吊り革に捕まっていなくて急ブレーキがかかれば誰でもヨロけてしまいます。
しかし、ある程度慣れた目が見えない人の中には、
足を肩幅に開いたまま、表情一つ変えずに同じ場所に立っている
出典:「目の見えない人は世界をどう見ているのか」より
ことができる人もいるそうです。
なぜそんなことができるのでしょうか?
それは、
これから起こるかも知れないことをより慎重に予測している
出典:「目の見えない人は世界をどう見ているのか」より
からです。
目が見えない人は皆、電車などに乗ったら、
ヨロけないような構えで対応できるように余裕を持たせている
のです。
目が見えては他にいろいろな情報が入ってきて揺れに対して準備している人は少ないです。
そんな中見えない人は、ただ電車に乗るだけでもそのように構えているのです。
全力で動くには”慣れ”が必要
パラリンピックやマラソンを見ていると、みなさん全力で動いているように見えます。
周りに人がいるかも知れないのに怖くないのかなぁ
って思ったことありませんか?
私は何度か目を閉じて50mを走ったことがありますが、
怖くてまともに走れません。
このように、
真っ暗の中思いっきり動くのは誰でも怖い
です。
個人でも怖いのに団体スポーツではもっと怖いですよね。
では、どうして思いっきり動けるのでしょうか?
本書では、
恐怖心を克服する方法は、
結局のところ「慣れ」しかありません
出典:「目の見えない人は世界をどう見ているのか」より
と書かれています。
慣れるために何度も頭の中でイメージして動くことが必要です。
見えない中でのイメージができるってすごいですね。
終わりに
今回は、
目が見えない人の動き方
についての本を紹介させていただきました。
とにかく目に見えない人にとって大事なのは、
足
です。
足を使って、
- 周りに人があるか探す
- 今の場所が平坦かどうか確認する
などいろいろなことを知るようにしています。
つまり、
足は、運動と感覚の両方の機能を持っている
出典:「目の見えない人は世界をどう見ているのか」より
のです。
動くためだけではないよいうことですね。
この本では、他に
「見えない世界位を見る方法」や「見えない人の言葉」
についてなどが書かれています。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
奥付
本は、人の知識の宝庫です。
一冊の本を全て取り入れるのは大変です。
そのため、何か一つでも自分に取り入れてみましょう。
それだけで、自分の成長が見え、とても楽しいですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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