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こんにちは、一生と言います。
今回ご紹介する章は、
中室牧子さんの
「「学力」の経済学」
第2章:子どもを”ご褒美”で釣ってはいけないのか?
です。
テストで良い点取ったら、ゲーム買ってあげる
言ったことありませんか?
親は、テストで良い点もとってほしいと思うものですよね。
しかし、子どもは勉強より遊ぶことが好きな子が多いです。
そのため、勉強もちゃんとしてもらうため、
“ご褒美”で釣る
ことも考えます。
ですが、
勉強するために”ご褒美”で釣るのって大丈夫なのかなぁ
て思ったことありませんか?
私も家庭教師をしていたときに、
その子の親から聞かれたことがあります。
そして、大概の人は、
“ご褒美”で釣ることは良いことではない
と考えますよね。
本当は、自分から進んで勉強してほしいですからね。
本書は、このような「教育」に関してを、教育経済学を通して説明してくれている本です。
教育経済学とは、
教育を経済学の理論や手法を用いて
分析することを目的としている応用経済学
出典:「「学力」の経済学」より
です。
つまり、「教育」を今までのデータから分析したもの
ということです。
この章では、
教育経済学から見た「子育て」
について書かれています。
今回はその中でも、「勉強に対するご褒美」について
まとめさせていただきました。
それではよろしくお願いします。
こんな人にオススメ!!
- 子供に勉強を好きになってほしい人
- 進んで勉強をするようになってほしい人
“ご褒美”で釣っても「よい」
最初に結論として、本書では、
“ご褒美”で釣っても「よい」
出典:「「学力」の経済学」より
と書かれています。
これ以外に思いませんか?
私は、
“ご褒美”で釣るのは、勉強してもらうための最終手段
と思っていました。
なぜなら、勉強する目的が変わってしまうからです。
本当の目的は、
勉強は楽しいもの・自分から進んで勉強するようになってほしい
ということです。
私自身も、今では色々学ぶのは大好きですが、
学生時代は大嫌いでした。
“ご褒美”で釣ってしまうと、
勉強の目的は”ご褒美”をもらうこと
になってしまいます。
これでは、”ご褒美”がないとやらない
と考えられますよね。
しかし、本書では、
ご褒美が
子どもの「一生懸命勉強するのが楽しい」という気持ちを
失わせてはいなかった
出典:「「学力」の経済学」より
と書かれています。
つまり、
“ご褒美”と勉強が楽しいと思うことに関係はない
ということですね。
それなら、”ご褒美”で釣っても良いから勉強をしてほしいということですね。
なので、
“ご褒美”で釣っても「よい」
出典:「「学力」の経済学」より
ということです。
勉強をしてもらうには
“ご褒美”で釣っても「よい」
出典:「「学力」の経済学」より
ということがわかりました。
しかし、
どんなに”ご褒美”で釣っても本人のやる気が続かなければただやっているだけ
と思いませんか?
勉強しているうちに「やっぱ嫌だ」って思ったことありませんか?
どんなにその時”ご褒美”で釣っても勉強しなくては、
テストで良い点を取るのは難しいですし、楽しいと思ってもらえない
ですよね。
では、どうすれば勉強してもらえるでしょうか?
本書では、その方法が2つ書かれています。
近い将来に”ご褒美”を与える
人は、
目先の利益や満足をつい優先してしまう
出典:「「学力」の経済学」より
ものです。
子供のうちにちゃんと勉強すれば、将来たくさん稼げる可能性が高い
色々知っている人の方が評価されやすいですよね。
しかし、それを子どもに伝えても、
「じゃあもっと勉強しよう」
とはならないですよね。
なぜなら、将来が遠すぎるからです。
遠ければ遠いほど想像しにくいです。
そんな遠い将来のための勉強よりも、今の遊びを優先してしまいます。
そのため、
もっと近い将来に”ご褒美”を与える
ようにしましょう。
- 「大人になったら」よりも「今年」
- 「今年」よりも「今学期」
- 「今学期」よりも「今月」
のようにできるだけ近い将来にしましょう。
遠すぎては、
「明日から頑張ろう」になってしまいそうですよね。
目先の利益を優先するのなら、
“ご褒美”を目先に持ってくるのが1番効果的
ということです。
アウトプットよりインプットに”ご褒美”をつけよう
“ご褒美”をつけるとしたら、どんなことにつけますか?
- テストで何点以上取れたら
- 全体で何位までに入れたら
などの成績に対してつけることが多いと思います。
成績
つまり、アウトプットにつけますよね。
しかし、
ご褒美はアウトプットでなくインプットに対してつける方が良い
です。
なぜなら、
インプットの方が何をすればいいか明確だから
です。
「〇〇点以上取ったら」「〇〇位以内に入ったら」
これでは、どのくらい勉強すればいいかわからないですよね。
すごい頑張ったのにダメだった場合、
逆に勉強が嫌いになってしまうこともあります。
「テストの日まで1日〇時間」や「宿題をする」
などのインプットにつけてあげれば、相手も何をすればいいがわかりやすいです。
つまり、
ご褒美は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、
「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべき
出典:「「学力」の経済学」より
なのです。
奥付
題名:「「学力」の経済学」
発行日:2015年06月18日 第1刷
著者:中室牧子
出典「「学力」の経済学」より
まとめ
今回は、
子どもに”ご褒美”で釣って良いか
についての本を紹介させていただきました。
結論としては、
“ご褒美”で釣っても「よい」
出典:「「学力」の経済学」より
です。
あとはそのモチベーションをどのように保たせるかです。
私がこの章を読んで一番学んだことは、
ご褒美はインプットにつけた方が効果的
ということです。
この本を読む前の私なら、受けるとしたらテストの結果に対してつけます。
ほしいのは結果ですからね。
しかし、言われた側からしたらどうでしょう。
- どれだけやれば取れるかわからない
- 頑張ったのに取れなかったら最悪
と考えてしまうこともありますよね。
何がいけないかというと、
子供からしたら具体的にどのくらいやれば良いかわからない
のがいけないのです。
頑張ったのにできなかった。
それでは、逆効果になりかねませんよね。
大事なのは、
言われた側の気持ちを考えること
です。
「何点取れたら」でなく、「宿題を全部やったら」「一日何時間勉強したら」など、具体的に伝えてあげましょう。
あなたが言われた側だった場合、何をするのか明確な方がいいですよね。
これは大人も子供も同じです。
この本では、他に
「人の成功体験を我が子に活かせるか」や「勉強は本当に大切なのか」
についてなどが書かれています。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
本は、人の知識の宝庫です。
一冊の本を全て取り入れるのは大変です。
そのため、何か一つでも自分に取り入れてみましょう。
それだけで、自分の成長が見え、とても楽しいですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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