明るい曲・暗い曲にも公式がある
こんにちは、一生と言います。
今回ご紹介する章は、
です。
はじめに
作曲できる人ってすごい
と思いませんか?
ここ1年ゆっくりピアノの練習をしてみて
余計そう思うようになりました。
まずは、もともとある楽譜を弾いて楽器の練習からする。
その結果、
見ながらで手一杯なのに
これを自分で作るってどういうこと?
各音がどんな音かわからないから作りようがないよ
やっぱり専門の勉強をしないと難しいのかなぁ
と思う事もあります。
適当に鼻唄を歌ってもその音がドなのか
わからないと楽譜にできないですよね。
そう考えると、
ずっと理系だった自分には作曲なんて無理なのかなぁ
と思ってしまう人もいます。
しかし本書では、
作曲とは数学である
出典:「作曲の科学」より
と書かれています。
どういう事?と思いますよね。
この章では、
作曲においての足し算
について書かれています。
数学に置き換えられるなら理解できるかも!?
そう思いませんか?
一緒に曲をどんな部分が数学なのか
学びましょう。
それではよろしくお願いします。
こんな人にオススメ!!
- 作曲に興味ある人
- 作曲について専門的なことを習っていなくて諦めようとした人
- 作曲ってどう考えればいいかわからない人
“足し算”とは横軸であり時間
作曲とは数学である
出典:「作曲の科学」より
この文を読んだ時、
作曲をなぜ数学と例えられるのでしょうか?
という疑問が生まれますよね。
できない人からすると「?」しか出ません。
なぜなら、
音の組み合わせには「定理」があり、
美しいメロディを生み出すための”足し算”や”掛け算”があって、
その「四則演算」を知らなければ、
決して美しい楽曲を作ることはできないから
出典:「作曲の科学」より
です。
では、作曲における”足し算”って何でしょう?
作曲における”足し算”とは、
時間軸方向への次元、すなわち音楽の「横軸」
出典:「作曲の科学」より
です。
楽譜の横軸は時間を表していますよね。
曲の決まった時間内に色々な音符や休符を足していき一つの曲を作る
ということです。
毎小節異なる数にしていいわけではありません。
全て決めた数字にすることが作曲です。
テンポとは絶対値
音楽でよく聴くテンポってなんでしょうか?
その曲の早い遅いのようなものと考えていました。
テンポとは、
世界中の誰が弾いても同じ長さになるようにする
出典:「作曲の科学」より
ためのものです。
音楽には、4分音符の他に2分音符・8分音符などがあります。
これら一つの長さって、
2分音符
4分音符の倍
8分音符
4分音符の半分
と覚えていませんか?
正解です
これ自体はあっているみたいです。
つまり、長さの基準は4分音符です。
その4分音符の長さがどのくらいかを明確にしないとテンポも定まりません。
4分音符の長さが違えば、
他の音符や休符の長さも変わってしまいます。
そのテンポを楽譜で表してるのが、
この部分です。
楽譜の一番最初に、
♩= n
♪ = n
のように書かれています。
これらの意味は、
1分あたりの拍数
出典:「作曲の科学」より
です。
つまり、
♩= 60
1分間に4分音符で60回
♪ = 120
1分間に8分音符で120回
のように書かれています。
実際この二つは同じテンポですね。
この数式により、
その曲での4分音符の長さが決まる
ということです。
「明るい・暗い」は”2″と”1″の飛ばし方
曲には、明るい曲・暗い曲があります。
これって楽譜上ではどんな違いがあると思いますか?
私は高い音なら明るく・低い音なら暗いと思っていました。
楽譜上の違いの一つは、
長調と短調の違い
です。
ヘ長調とかイ短調とかあります。
つまり、
長調
明るい曲
短調
暗い曲
に聴こえやすいということです。
と言っても何が長調で何が短調かわからないよ!
私もそうでした。
ちょっとピアノ鍵盤を見てみましょう。
よく見る鍵盤の一部です。
こちらは、
このように12個の鍵を一括りにしてできています。
黒も交えて順番に考えましょう。
明るい曲
まずは明るい曲の長調から見て見ましょう。
ドレミファソラシド
これを鍵盤で弾くと、
このように1つor2つ飛ばしになります。
この飛ばし方をしたドレミファソラシドで作られた曲が長調の曲です。
つまり、
2 → 2 → 1 → 2 → 2 → 2 → 1
が明るい曲でのドレミファソラシドということです。
上の例ではハの音を基準にしているため、
ハ + 長調 = ハ長調です。
暗い曲
次は暗い曲です。
短調の場合は、
2 → 1 → 2 → 2 → 1 → 2 → 2
の順番に飛ばしてドレミを作ります。
終わりに
今回は、
作曲においての足し算
についての本を紹介させていただきました。
私がこの章を読んで知った一番のことは、
一番よく知られているドレミファソラシドってあくまで1例である
ということです。
常に、いつものドを基準に曲ができていると思っていました。
それでは、バリ高い曲や低い曲はできないですよね。
読んで気づきました。
明るい曲・暗い曲にも一定の公式があってまずはその公式を知ることからです。
作曲をしてみたい
けど楽譜が読めても、いろんな音がどの音かわからないから難しい
そう思いますよね。
鼻唄で口ずさめても、
それを楽譜にすることができないですよね。
そのためまずは、
作曲の中で決まった考え方を専門言語なしで学ぶ
ようにしましょう。
作曲とは数学である
出典:「作曲の科学」より
この言葉があるように、曲を数字に置き換えてられることもできるのです。
まずはそこから学びましょう。
この本では、他に
「作曲での”掛け算”」や「作曲のための語彙」
についてなどが書かれています。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
奥付
題名:「作曲の科学」
発行日:2019年09月20日 第1刷発行
著者:フランソワ・デュボワ
出典:「作曲の科学」より
本は、人の知識の宝庫です。
一冊の本を全て取り入れるのは大変です。
そのため、何か一つでも自分に取り入れてみましょう。
それだけで、自分の成長が見え、とても楽しいですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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