予定調和は表現の敵
こんにちは、一生と言います。
今回ご紹介する章は、
髙崎卓馬さんの
「表現の技術」
第1章:人のココロにふれる
です。
あなたはどのような映像が人のココロを動かすと思いますか?
今ではたくさんの人が映像を作成し、人に見てもらうことができます。
YouTuberという仕事が成り立つくらい
たくさんの人が作成するようになりましたね。
その人たちはたくさんの人に、
面白い・何度も見たい
と共感してもらうために作成している人が多いです。
つまり、
人のココロを動かすような動画を作りたい
と思っているのです。
では、どのような映像が人の心を動かすのでしょうか?
その技法があるのなら知りたくないですか?
この章では、
どのような映像が人のココロに触れるのか
について書かれています。
ちなみに、この章で書かれていることは方法論です。
方法論はあくまでも方法論。
これをそのままなぞっても強い表現が生まれるわけではありません。
出典:「表現の技法」より
つまり、
そのまま使えば面白い映像になるというわけではない
ということです。
しかし、
知っているかいないかは大きな差になる
のです。
まずは知ることから始めましょう。
悩むのはその後です。
それではよろしくお願いします。
こんな人にオススメ!!
- 映像クリエーターになりたい人
- もっと人の心を動かす映像を作りたいと思っている人
人のココロはオドロキから動く
感情を動かすために絶対必要な要素、それは「オドロキ」です。
出典:「表現の技法」より
感情を動かす
人の
笑う
泣く
という感情を持たせるということです。
それには、
オドロキが必要
です。
つまり、
人が思ってもいなかったことが起きることで感情が動く
ということです。
そのため、
想像を裏切ること
出典:「表現の技法」より
を意識するのが重要です。
裏切ること → オドロキ → 人のココロが動く
ということです。
この本を読んで、自分の場合どうなのかを考えてみました。
私が、最近本当に笑ったことは、「水曜どうでしょう」を見たときです。
ユーコン川の話です。
本当に面白かったですw
無茶苦茶笑いました。
この笑いは、確かに
大泉さんが私の思ってもいないことを言ったから
と考えられます。
これを”オドロキ”ですね。
また、最近泣いたことは、「ヤクルト」の日本一です。
あれは、本当に嬉しかったです。
泣いたのは、もちろん日本一が決まった瞬間です。
ずっと応援していたチームの日本一は本当に嬉しいです。
しかし、これはオドロキとは違うような気がします。
短期の感情は、オドロキから
長期の感情は、それ以外から
という感じでしょうか。
起承転結のワナ
起承転結ってよく聞きますよね。
起
状況
承
起きたこと
転
転機
結
結末
文章はこの流れで作るものと教わったことがあると思います。
確かに、これが自然流れに思いますよね。
しかしそれでは、
物語を劇的につまらなくすることがしばしばある
出典:「表現の技法」より
のです。
なぜなら、
人は途中から結論を予測しはじめる
出典:「表現の技法」より
からです。
これでは、どんどん結末のハードルが上がりますよね。
ミステリーは起承転結が多いですよね。
それは、ミステリーは予測するのが楽しいからです。
つまり、
常に起承転結が一番良いわけではない
ということです。
映像や文章は造るものです。
絶対に時間の流れに逆らってはいけないなんてルールはありません。
なので、
結論から話をはじめる
出典:「表現の技法」より
ようにしてみましょう。
これでは、予測はできないですよね。
なぜなら、もう知っているからです。
そして、
先に結論を知ったため、何が起きたんだろうと興味を持ってくれる
のです。
映像の表現は、時間通りに見せるのが目的ではありません。
人のココロに触れることが目的です。
そのために必要なら、時間軸を入れ替えてみましょう。
そのほうがワクワクできることがよくあるのです。
空間で考える
空間で考える
出典:「表現の技法」より
私は、最初のこの意味が全然わかりませんでした。
空間で考える
つまり、
立体的に考える
出典:「表現の技法」より
ということです。
なぜなら、
主人公の視点と私たちの視点は違うようにできる
からです。
例えば、主人公の背後です。
主人公の背後は、当然主人公には見えません。
しかし、映像を見る私たちには見ることができるのです。
どんなに綺麗な所でも、
後ろに銃を持った人がいれば、全然雰囲気は変わりますよね。
このような情報を入れましょう。
大事なのは、
観客のみが知っている未来
出典:「表現の技法」より
です。
先程の
起承転結の結を先に言う
のも同じですね。
話の人たちは知らないことを先に知っていることで
どのような展開が起こるのか興味を持つ
ようになるのです。
まとめ
今回は、
映像で人のココロに触れる技術
についての本を紹介させていただきました。
感情を動かすために絶対必要な要素、それは「オドロキ」です。
出典:「表現の技法」より
なぜなら、
想像できないことが起きた時に人は笑ったり泣いたりする
からです。
そのため、
想像を裏切る
出典:「表現の技法」より
ことを意識してみましょう。
大事なのは、
自然に見せることが目的ではなく、ワクワクさせることが目的だ
と言うことです。
そのために、時間軸を変えて伝えるのも一つの方法です。
また、この本は、方法論の本です。
方法論はあくまで方法論。
これをそのままなぞっても強い表現が生まれるわけではありません。
出典:「表現の技法」より
方法論を学んだことで、正しく悩むことができるのです。
正しく悩むためにも方法論を学びましょう。
この本では、他に
「つくり方をつくる」や「発想脳をつくる」
についてなどが書かれています。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
本は、人の知識の宝庫です。
一冊の本を全て取り入れるのは大変です。
そのため、何か一つでも自分に取り入れてみましょう。
それだけで、自分の成長が見え、とても楽しいですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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