「完売」は売る側の満足でしかない
こんにちは、一生と言います。
今回ご紹介する章は、
セブン-イレブン・ジャパンさんの
「まんがでわかるセブン-イレブンの16歳からの経営学」
Chapter2:利益と損失の正しい捉え方とは?
です。
発注や販売するときってどんなことを考えますか?
- どのくらい売れるだろう?
- 全部売るにはどうしたら良いだろう
- 売れ残らないようにするにはできるだけ在庫を抑えたい
- 今日は全部売れてよかった
など、とにかく「完売」を目標にしますよね。
しかし本書では、
「うまくいった」が買い手には不満なこともある
出典:「まんがでわかるセブン-イレブンの16歳からの経営学」より
と書かれています。
その一つが
完売
です。
誰でも「完売」を目指しますよね。
しかし、ただ完売すれば良いよいうものではないそうです。
なぜでしょうか?
この章では、
セブン-イレブンの発注・販売するときに考えること
について書かれています。
「完売」だけではいけない理由を学びましょう。
それではよろしくお願いします。
こんな人にオススメ!!
- 今の販売方法に満足している人
- お店に来るお客様が減ったなと思っている人
- 「完売」すれば良いと考えてしまっている人
2つのロス
販売におけるロスには大きく、
廃棄ロス
売れ残った商品など
機会ロス
売り切れて買えなかった商品など
があります。
廃棄ロス
廃棄ロスとは、
売れ残ってしまい捨てないといけなくなった商品など
のことです。
賞味期限が切れてしまっては
売ることはできませんよね。
廃棄ロスをなくすためには、
- 安くしても良いから売る
- もともと商品をあまり置かない
などがあります。
機会ロス
機会ロスとは、
売り切れてしまいお客様が買えなかった商品など
のことです。
商品がなければ買ってもらうことはできませんよね。
機会ロスをなくすためには、
在庫を多くする
などがあります。
これは、売り切れてしまった場合であり、
他の機会ロスの場合は他の方法になります。
「完売」は売る側の満足でしかない
ロスには2つあると書きました。
この時、どちらを考えていますか?
大体の人が、
廃棄ロス = ×
と考え、とにかく売れ残らないように考えますよね。
なぜなら、
からです。
金額としてわかるロスは、誰でも減らしたいですよね。
その結果、
発注の目標は完売
になります。
完売 = 売れ残っていない
ということですね。
そのため、発注するときなるべく少なくしてしまいがちです。
それでは、売り切れてからまだ時間があった場合どうでしょうか?
後から来たお客様は、売り切れているため買えないですよね。
これが「機会ロス」です。
つまり、
完売するというのは売り手の満足でしかない
出典:「まんがでわかるセブン-イレブンの16歳からの経営学」より
のです。
「全部売れてよかった」だけではダメということですね。
後から来たお客様は売り切れているため買えません。
それが続けば、
そのお店に行っても買えない
という印象になってしまうこともあります。
行っても置いていないお店に足を運ぶのは、
選択肢として最後になってしまいます。
理想は、
閉店前に1個売れ残る
出典:「まんがでわかるセブン-イレブンの16歳からの経営学」より
です。
お客様はみんな買えて、かつ売れ残りは最少ということです。
廃棄ロスだけを考えるのではなく、機会ロスのことも考えるようにしましょう。
「明日の顧客に売る」ことを考える
本書では、
モノを売るのは心理学
出典:「まんがでわかるセブン-イレブンの16歳からの経営学」より
と書かれています。
我々はついモノを売るときの判断を、過去のデータから考えてしまいます。
統計学ですね。
しかし、実際に売るのは、
「昨日の顧客」ではなく「明日の顧客」
です。
そのため、
「明日の顧客に売る」という意識がないといけない
出典:「まんがでわかるセブン-イレブンの16歳からの経営学」より
のです。
明日は雨が降るからいつもより人が少ないかな
明日は土曜日だから子連れが増えそうだな
などですね。
統計学や経営学ももちろん大事です。
今までのデータであり真実ですからね。
当てにする必要はあります。
しかしそれだけでなく、
「明日の顧客」のニーズを考える
必要があるのです。
明日の顧客はどんなものが欲しいだろう
これが心理学ということですね。
奥付
題名:「まんがでわかるセブン-イレブンの16歳からの経営学」
発行日:2014年10月02日 第1刷発行
監修:セブン-イレブン・ジャパン
出典「まんがでわかるセブン~イレブンの16歳からの経営学」より
まとめ
今回は、
爬虫・販売するときに考えること
についての本を紹介させていただきました。
私がこの章を読んで学んだ一番のことは、
「完売」はお客様にとっては良いことではない
ということです。
私はずっと目標は完売と考えていました。
大事なのは、
お客さんに「いま、ここで」買ってもらえるの工夫をする
出典:「まんがでわかるセブン-イレブンの16歳からの経営学」より
ことです。
「完売」では買ってもらうことはできませんよね。
売れ残らない量を考えるのではなく、
来たお客様が皆買える中で売れ残らない量を考える
必要があるのです。
これが、買い手も売り手も喜ぶ一番の量です。
この本では、他に
「チーム力のイノベーション」や「伝える力」
についてなどが書かれています。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
本は、人の知識の宝庫です。
一冊の本を全て取り入れるのは大変です。
そのため、何か一つでも自分に取り入れてみましょう。
それだけで、自分の成長が見え、とても楽しいですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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